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【2021年1月最新版】新型ジムニー速報!! 納期・5ドアモデル最新情報

新型ジムニー 5ドア

2018年に20年振りのフルモデルチェンジが行われたジムニーとジムニーシエラ。
型式は軽規格のジムニーをJB64型、普通車規格のジムニーシエラをJB74型としています。

噂や憶測が飛び交う中、本記事では2021年1月現在の納期や日本国内だけでなく、世界でのジムニー事情についてディーラーへのインタビューやデータを基にまとめています。

これからジムニーを購入予約予定の方、ジムニー今どうなの?と思っている方の参考になれば嬉しいです。

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1、ジムニーの特殊性

ジムニーはスズキ株式会社が「未知なる感動へ導く…」をコンセプトに、長年に渡り販売してきた小型SUVです。コンパクトさと軽さを活かした類を見ない走破性を併せ持ち、その根強い人気から2020年に販売50周年を迎えました。

現行モデルは2018年にフルモデルチェンジされた4代目となりますが、悪路走破を可能にする車体構造は改良されながら、今なお初代から脈々と受け継がれています。

本記事では2018年のフルモデルチェンジ後の軽規格の車体をジムニー、普通車規格の車体をジムニーシエラとしています。

2、2021年1月現在の納期

  • 実情はジムニー1年2カ月前後、ジムニーシエラ11カ月前後
  • ディーラーでは長めに「1年から1年半待ち」と案内
  • 昨年比約1.7倍で増産傾向

実情、納車までジムニーが最短で1年2カ月前後、ジムニーシエラが約11カ月となっているようです。
ディーラーへの聞き込み調査では「1年から1年半」とはっきり言えない現状であることを説明しているとのことでしたが、実のところ注文から納車まで僅かに短めな期間を推移しているようです。

オプションやオーダーカラー、駆動方式の選択、地域によって納期に差があるようですが、ジムニー、ジムニーシエラ共に未だに納車まで1年前後かかっており、多くのバックオーダーを抱えている状態と言えます。
また、限定仕様車の登場や納期が短くなってから注文を考える潜在的なユーザーも多いといわれています。

2019年から幾度となく生産体制の見直しが行われ現在に至りますが、納期が大幅に縮小されないのには幾つかの要因があります。

3、納期への考察

  • ラダーフレームという特殊構造は急激な増産が難しい
  • 将来的な余剰を懸念し生産ラインの増設は考えにくい
  • 今後も納期の大幅な短縮は見込めないのでは

ジムニーはラダーフレーム(梯子型床構造)を採用している数少ない車種です。これは悪路への走破性を最大にする特殊構造で、製造ラインを同社でも共用することができません。軽自動車規格のジムニーと普通車規格のジムニーシエラは規格こそ違っても同じ骨格を有しており、同じラインでの生産を余儀なくされていることも納期が延びている大きな要因の一つとなっています。

また、今後も長く生産していくことを視野に入れると急激な生産ラインの強化は、受注が減った際の余剰になる(必要量を越えた余り)可能性があり、増産体制の強化に踏み切れない生産側の意図も一つの要因です。
加えて、海外からの需要が増していることも納期延長と大きな関わりがあります。

ジムニーシエラについては注文数がやや減少傾向のようで、少しずつ納期が縮まってきています。軽規格のジムニーについては発売から3年が経過した現在でも、受注数が減っていないようで、ジムニーシエラの生産台数とも関わりますが、コロナや世界的な需要に大きな影響を受けない限りは現在の納期を維持していくと思われます。

4、今後の生産体制の見通し

スズキ株式会社が保有する国内の生産工場は5か所で、その内、ジムニーを生産しているのは最大生産拠点の湖西工場(静岡県)のみとなっています。ここではスズキの主力車種と同時にジムニーの生産を行っており、それぞれの車種で需要と供給を考慮した体制がとられています。

直近3ヶ月と昨年の登録数を比較してみましょう。
下記は2020年の販売台数の推移です。

ジムニー

9月4704台(前年同月比151.6%)
10月4406台(202.9%)
11月4344台(219.6%)
12月3801台(176.2%)
2020年販売台数38056(前年比125.7%)

ジムニーシエラ

9月1661台(前年同月比199.6%)
10月1555台(222.8%)
11月1614台(187%)
12月1262台(144.1%)
2020年販売台数16603台(前年比153.3%)

月毎の昨対比では2倍近くを生産しており、総販売台数も2019年を上回っています。
将来的な生産ラインの余剰を懸念し、日本国内でのジムニーの生産ラインの増設は考えられないとの指摘が有力とされていますが、データではバックオーダー解消のため確実に増産傾向です。

5、ジムニー5ドア化の可能性

  • 1年待ちというバックオーダーを抱えている状態での5ドアの販売は考えにくい
  • CKDツールの輸出によりインドでのジムニー生産が可能に
  • 海外での5ドアジムニーの販売の可能性は十分に考えられる

2018年のジムニーフルモデルチェンジの際、5ドア、ソフトトップ、ピックアップモデルの可能性についても触れられており、将来的に生産する可能性は十分に考えられます。
しかし、発売時のモデルが現在でも約1年待ちというバックオーダーの多さから考えても、納車待ちがほぼ解消されるまでは日本国内での5ドアジムニーの発売は考え難いです。

5ドアモデルの可能性としてインド事情についても触れておきます。
2019年には、ジムニーのインド工場設立が発表されており、ラインの稼働は2021年からということでした。海外では軽自動車枠のジムニーの生産は行われず、輸出と現地製造はジムニーシエラとなります。

2020年にはインドのグジャラート工場が日本からジムニーのCKD(コンプリート・ノック・ダウン)ツールを輸入したという情報を現地メディアが大きく取り上げています。CKDツールとは、現地で車の主要部品と製造工程の複雑な作業を可能にした設備一式のことで、この場合、ジムニーの生産ラインをそのままインドに輸出したことを意味しています。

それらを輸入したことで、インド工場でのジムニーの生産はほとんど確実なものとなりました。ただ、インドではスズキ車が国内需要の半数を占めるなど、強いシェアを持っています。現在では、日本国内のバックオーダーの解消というより、インド工場から自国の需要を満たすこと、世界市場に輸出することを目的にしているのではという意見が有力とされています。また、上記の工場では過去に海外向けジムニーの生産が行われていた経緯があります。

ラダーフレームの延長が技術的に可能なことを考えると、5ドアモデルの生産販売の可能性は十分に考えられます。

6、欧州でのジムニー事情

  • 欧州ではガソリン車撤廃の動きが加速。2035年までにガソリン車販売禁止へ
  • CO2排出規制法改正により2020年7月、乗用車枠のジムニーシエラの販売を一時中断
  • 2020年9月、規制法に対応するため商用車枠(運転席と助手席のみ)で再販を開始

インドでの増産計画が進む反面、2020年7月、イギリスではCO2排出規制によりジムニーシエラの販売が終了していました。しかし、9月には商用車(運転席と助手席のみ)のジムニーシエラとして販売を再開し現在に至ります。

イギリスを含むEU諸国では温室効果ガス削減を目的とした自動車の排ガス規制法の施行により、自動車のCO2排出量の平均値を、2021年に95g/km(前年比約19.8%減)まで下げなければならなくなりました。これは、1km走行あたりのCO2排出量を95g以下にすることを定めた法律で、欧州では「95グラム規制」と呼ばれることが多いです。

しかし、ジムニーシエラのマニュアル仕様車は1kmあたりのCO2排出量が154gと、規定値を大きく上回っています。それに対応するため、乗用車枠での販売を2020年7月に一時中断し、CO2規制が147g/kmと緩い商用車枠として同年9月から再販を開始しました。
スズキ欧州法人は、乗用車枠でCO2排出規制をクリアするためマイルド・ハイブリッド車のみに絞って販売している現状です。

7、ジムニーを愛してやまない著者あとがき

シフトノブに手を添えながら道なき道を共に進む、傷だらけで凹んだボディが本来の姿のように思えてどこか愛らしい。

燃費向上、ハイブリッド化、電気自動車の開発。

近年、世界だけでなく日本国内でも環境に配慮した自動車の開発が進められ、自動運転技術の発達により運転席に座っているだけで目的地に到着してしまう。

そんな目覚ましい進歩を遂げている自動車業界。

そんな中、土臭いジムニーに魅力を感じ長年一緒に走ってきました。

うなるエンジンと飛び跳ねる泥水、傾く車体を支える強固なフレームとサスペンション。

燃費性能や街中での乗り心地を求める車ではありませんが、決して浮かないファッション性を併せ持った新型ジムニー。

「私をどこまでも運んで行ってくれる車」そんな魅力にあふれる一台です。

いつまでも一緒に走りたい。初代から新型まで、脈々と受け継がれる「未知なる世界へ…」この精神を、低燃費やハイブリッド化、世界的な自動車の電気化の流れの中を内燃機関に火をつけ走り続けてほしいと思っています。

新型ジムニーの納期は依然として1年前後ですが待つ価値は十分にあります。

一方で、燃費や乗り心地を求める車種ではなく、一種のスポーツカージャンルのような、ジムニー枠という特殊なくくりと揶揄されることの多い一台です。

新型になり、そのファッション性だけでなく安全性能も先代をしのぎます。

山や河、森だけでなく、街中をカジュアルに走ることのできる新型ジムニーはアウトドアユーザーにも街乗りユーザーにもおすすめの一台です。

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