ランクル80の年間維持費は高い？ディーゼル１ナンバーなら維持できる人急増

トヨタの大人気車種ランドクルーザー。そのなかでも、1990年代に販売されていたランドクルーザー80は、高級感のある本格的SUVとして高い人気を誇りました。

いまでも中古市場で高額取引されている車ですが、中古で購入した後の維持費はどうなっているでしょうか。

今回は、ランクル80のディーゼルエンジンの年間維持費をご紹介しましょう。ランクルは車体が大きくて重量もあり、排気量も大きい。税金や車検などでかなり維持費がかりそうです。

ランクル80の自動車税・重量税・自賠責保険

ランクル80の年間維持費合計は約５万９千円

ランクル80にはディーゼルエンジンとガソリンエンジンがあり、ディーゼルエンジンは1ナンバー（普通貨物・商用車）登録です。1年間の維持費の目安は、約５万９千円。これには毎年支払う自動車税と、車検時に支払う重量税・自賠責保険のコストが含まれています。維持費としてはほかに、毎年の車検代や燃料代、駐車場代、任意保険代がかかります。車検代が毎年必要なのは、ランクル８０ディーゼルの１ナンバー車に毎年の車検が義務付けられているからです。普通乗用車の３ナンバーと比べて毎年の車検代が負担になるのでは？と考えるユーザーが多いでしょうが、３ナンバー車と比較しても整備費はそれほど大きな違いはありません。ガソリンエンジンのランクル80が2年ごとに払う車検代を、ディーゼルエンジンのランクル80は1年ごとに2回に分けて払っているというイメージを持てばいいでしょう。むしろ、ディーゼルのランクル80は自動車税の安さと燃料費の安さのおかげで、ガソリンエンジンのランクル80よりも年間維持費が少なく抑えられることが多いのです。

これらを考慮した年間の総額維持費は、約28～30万円です。

それでは、年間維持費の内訳を自動車税・自動車重量税・自賠責保険に分けて、それぞれのコストをざっくりと見ていきましょう。

ランクル80の自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点での車の所有者が支払う税金です。ランドクルーザー80のディーゼルの場合は、年額1万6千円。意外と安いなと思うでしょうが、これはランクル80が定員5人のバン、1ナンバーの普通貨物・商用車の扱いになっているからです。通常、自動車税は車の排気量が上がれば上がるほど高くなりますが、1ナンバーの場合は非常に安く上がります。ちなみに同じランクルでもガソリン車・定員8人の3ナンバー、普通乗用車の自動車税は8万8千円とケタ違いに高くなります。

ランクル80の自動車重量税

自動車重量税は、新車購入時と車検時に支払う税金です。1年に支払う金額は、1万8900円。ランクル80のディーゼル車・1ナンバーの場合は毎年の車検時に支払います。自動車重量税については、平成28年4月より古い車は割増になることに決まりました。新車登録から13年が経過していると、割増になるのです。ランクル80は年式からいって、どの車もほぼ13年超になっていますので、上記金額は割増後の税額です。割り増し分だけ、重量税が高いと感じますね。

ランクル80の自賠責保険

自賠責保険も車検時に1年分まとめて支払うものです。ランクル80の場合は、年額で約2万４千円です。自賠責保険は強制的に加入する保険ですが、１ナンバーのランクル８０ディーゼルではやや高めです。１ナンバーは普通貨物自動車・商用車の扱いになり、保険料もちょっぴり割高なのです。また、高速道路などでは１ナンバーは【中型貨物】と同じ料金です。このあたりも３ナンバーの普通乗用車とはコスト的に違ってきます。

ランクル80の車検代

さて、先ほどの合計に、車検整備台の目安をつけくわえてみましょう。ランクル８０ディーゼル・１ナンバーの車検代は、だいたい6万5千円が目安です。

2年で2回受けると、約13万円が維持費とは別にかかる計算です。ただし、毎年受けるから車検代が３ナンバーの２倍かかるかというと、それほど高額にはなりません。

３ナンバーが２年間で払う車検代を1年ごと2回で払うという考え方が近く、総額はそれほど変わらないんです。ただし、ランクル80ではタイミングベルトの交換などが必要なタイプもありますので、整備費が余計にかかる可能性はあります。