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S2000について簡単に
S2000は本田技研工業株式会社(以後:ホンダ)が1999年から2009年までの10年間販売していた2ドアオープンの高性能スポーツカーです。
ホンダ創立50周年を記念して発売され、29年ぶりのFR車ということで注目を集めましたが、発売から10年間で国内販売台数約2万台と低迷し販売を終了しています。
今回はそのS2000の後継車の可能性、噂されている新型ミッドシップエンジン搭載車についてまとめてみます。
ホンダの自動車開発の方向性
2019年、ホンダは2017年に掲げていた「2030年ビジョン」に中長期の取り組みの方向性を加えました。
いくつかの項目の中で注目したいのが「カーボンフリー(脱炭素化)技術」と「自動運転技術」の開発です。
カーボンフリー技術とは温室効果ガス(二酸化炭素)を排出しない電気や水素燃料をガソリンの代わりに使う技術のことを指します。
昨年の経済産業省検討会の議題では、日本国内でも2030年代半ばにはガソリン車販売終了を目指すことが取り上げられていました。
ホンダの「2030年ビジョン」もそれに重なる部分が多いと思います。
温室効果ガスを排出するガソリン車の開発から次第に電気モーター、水素燃料を活用した自動車の開発に重きを置くようになっていくのではないでしょうか。
加えて「自動運転技術」を更に向上する目標もホンダの車作りの方向性を示していると思います。
また、ホンダは2022年に現行S660の販売終了を発表していてその際「2022年以降の法規制(騒音・燃費・安全など)に対応出来ないことから生産終了となり、これらを改修するコストを掛けられないという経営判断です。S660の名は消えてしまいますが『走る喜び』はほかのホンダ車が受け継いでいきます」
この会見から分かるように、国内での法規制がホンダのスポーツカー開発の大きな壁になっていることがうかがえます。
次に、会見でも取り上げられた2022年以降の法規制についても見てみましょう。
国内の自動車に対する法規制
国内では新車販売に対していくつもの規制があります。
その中でも、近年規制が進んでいるのが「騒音規制」と「企業平均燃費規制」です。
まずは「騒音規制」について。2022年、日本では自動車の騒音規制が一層強化される予定です。
自動車の騒音規制の基準は年々厳しくなっていて、2016年から始まった騒音規制は段階的に引き上げられてきました。
2022年の改正ではエンジン音、タイヤの発するロードノイズ(走行中に地面とタイヤが接する際に発せられる騒音)の規制を3段階の最高基準まで引き上げることになっています。
モーター等を使わない純粋なガソリンエンジン、ロードノイズが大きいタイヤ(スポーツタイヤ等)では、新車販売する際にこの規制をクリアできないと言われています。
それに加えて、2020年3月、経済産業省と国土交通省は企業平均燃費(CAFÉ規制)を2030年までに25.4km/Lに引き上げる規制を発表しました。
これは2016年の企業燃費実績(19.2km/L)から32.4%の改善を求めるものです。
燃費性能の悪い車(スポーツカーなど)を販売しつつ、企業平均燃費を達成させるにはそれを補う燃費性能の高い車(低燃費車:ハイブリッドカー、EV車など)を沢山販売する必要があります。
ある車種で燃費基準を達成できなくても、その他の車種の燃費を高めることで企業平均燃費をカバーすることも出来ます。
S2000後継車の可能性
ミッドシップスポーツカーの映像が海外で流出したことをきっかけに、S2000の復活が噂され始めたのが2015年のことです。
その情報が日本でも話題となり一気に注目度が高まりましたが、その年にホンダはS660を発売したことで噂が一人歩きするような状態となってしまいました。
S660が排気量を高めS2000の後継になるのではという憶測が飛び交う中、数年間、復活や開発中の情報が噂されれば消えを繰り返していました。
海外では2020年末からS2000の復活の噂が再び浮上していて、国内でも一部のメディアで取り上げられました。
しかし、2021年3月ホンダはS660の販売を2022年の法規制やコスト面を理由に終了すると述べています。
では、ホンダの2030年ビジョン、日本国内の新車販売に対する騒音・燃費性能規制、S660の販売終了などからS2000の後継車が登場する可能性について考えてみます。
結論から言うと…
後継車の開発の可能性はほとんど無いと思います。
S660が開発され始めた2011年は現在ほど自動車の電動化や騒音問題に企業が敏感な時代ではありませんでした。
しかし、現在では目前に迫った騒音規制に対応した車作り、脱炭素化(カーボンフリー)に向けた自動車の電動化、企業全体での平均燃費の向上など、新車を販売するためにはいくつもの壁を乗り越えなければなりません。
その中で爆発的に売れることが想定出来ないスポーツカーにどれだけのコストをかけられるのかは、企業の判断によるものです。
なので、企業側への期待を込めて開発の可能性を‘’ほぼ‘’無いとさせていただきました。
新型ミッドシップスポーツカーについて
海外ではS2000の後継車として「ZSX」という新ミッドシップスポーツカーの開発の噂が度々報道されていました。
その度にS2000後継車の最有力候補として取り上げられてきています。
このZSXとは、どのような車で2021年3月でどのような進展があったのかまとめてみます。
ZSXは公式に発表された車種ではなく、2016年にホンダが欧州特許庁にて特許登録したミッドシップスポーツカーでした。
この特許登録がS2000の後継ではないかとの噂を呼び、あたかも現実味を帯びたように報道されました。
※2020年の海外、国内メディアでホンダのSシリーズ復活の情報として未だに取り上げられることもあります。
実のところ、2018年アキュラ(北米ホンダNSX)のブランドリーダーEmile Korkorは「ZSXの発売はない」と発表しています。
国外だけでなく、国内でもS2000の後継車情報に海外の特許登録車「ZSX」が度々取り上げられますが、S2000とZSXとの関係性は曖昧でそもそも市販化の信ぴょう性が低いことが分かります。
まとめ
これまで幾度となく復活の噂が流れたS2000でしたが、ホンダ2030年ビジョンや2022年から強化される騒音規制、地球温暖化ガスの排出削減、企業が課せられる自動車平均燃費の向上などから考えても再販の可能性はほぼ考えられません。
これまでS2000の後継ではないかと取り上げられてきたミッドシップスポーツカーZSXについては、その開発自体に信ぴょう性が無くS2000との関係性も現段階では不明です。
「乗っていてワクワクする車」を求めるユーザー、「安全で静かな車」を作らざるを得ないメーカー。
未だにS2000復活の噂が話題に挙がるのは、昔からのファンが多いだけでなく、「売れなくても開発に意味のある車を作ってほしい、エンジンのホンダという時代を日本に取り戻してほしい」
そう願うユーザーから、‘’安全で安心な車‘’を作らなければ生き残れない社会の仕組み、そんなメーカーを生み出している社会に対する警鐘なのかもしれませんね。