修復歴ありの車メリットはある?安いけど購入はやめたほうがいい?デメリットとは
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中古車を購入しようとネットや店舗を探している時に、「修復歴あり」と記された車を見かけたことはありませんか?車の主要部分に損傷が見られる修復歴車ですが、それでも販売されているというのは、少なからず需要があるためです。
でも、修復歴のある車って何かメリットはあるのでしょうか?もしメリットがある場合でも、本当に購入して大丈夫なのでしょうか?これらについて詳しく解説しています。参考にしていただければ幸いです。
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この記事の目次
修復歴ありの車のメリット
修復歴ありの車のメリットは、なんと言っても安いことに尽きます。
車のフレーム部分に損傷が見られる車をあえて買おうとする人はあまりいないため、正常な状態の中古車に比べると価格は下がる傾向にあります。
どれくらい安くなるのかと言うと、正常な状態の中古車よりも2~3割安くなると一般的には言われていますが、中には5割以上安くなるケースも見られます。価格の下落率は、修復の度合いや車両状態によってまちまちです。
具体的な事例を出すと、5年落ち・走行距離5万キロのプリウスの場合、通常の車両の中古車価格は平均150万円です。これに対して、修復歴のある車だと78万円まで下がります。同じ車種でも、修復歴があるだけで約半額の値段で買えてしまうわけです。
人気のプリウスでさえここまで安くなるのですから、あまり売れない不人気車種の場合だと、さらに価格は下るかもしれません。車両の購入代金が安くなるのは修復歴車の車の大きな魅力で、同じ価格でワンランク上のグレードや走行距離の少ない車両が手に入ります。
以上のように、修復歴車は安くなりやすいため、車の購入にあまり予算をかけれない人にとっては、嬉しい存在と言えるのではないでしょうか?
それでも修復歴ありの車はやめたほうがいい
しかし、いくら安く手に入るからと言っても、修復歴ありの車を買うのはやめたほうがいいです。その理由(デメリット)は以下の3つです。
①走行中に不具合を起こす可能性があるから
修復歴のある車は骨格に損傷が見られるため、走行中に様々な不具合が生じる危険性があります。
よくある不具合が、「騒音が酷い」「走行中左右に寄る」「ハンドルが揺れる」などです。これらの不具合が生じると、運転中にその不具合自体が気になってしまいます。そして、注意力が散漫になり、結果として重大な事故を引き起こしてしまうかもしれません。
また、損傷が特に大きい場合、乗っているうちに別の箇所にも問題が生じてドラブルを起こす可能性があります。購入時は問題のなかった箇所であっても、元の損傷がひどくなることにより悪影響を受けることがあるのです。
最近では、修理の技術も向上しているので、修復歴があるからと言って故障が頻発することは少なくなりました。ですが、それでも絶対に安全だとは言い切れませんし、新車や正常な中古車に比べると事故のリスクはどうしても高くなってしまいます。
②修理代やメンテナンス費用が余分にかかるから
修復歴のある車は、購入時の車両価格は安いものの、購入後に不具合が生じる可能性があり、その分修理代やメンテナンス費用が余分にかかってしまいがちです。
「修復歴のある車は40%の確率で故障する」と言っている中古車販売店もあるほど故障しやすいのです。もちろんこの数値は単なる一例に過ぎないものの、正常な中古車よりも故障率が高いことには変わりありません。
走行中に不具合が頻発したり、元々の修復箇所とは別の箇所が不具合を起こしたりして、何度も修理をするはめに・・・なんてことにもなりかねません。「安く買えたけど修理代がかさんでしまった。結果的に普通の車を購入するよりも維持費が高くついてしまった」こうなることも十分あり得ます。
購入時は安く済ませられる修復歴車ですが、その後の維持費を考えると決してお得だとは言えないのです。
③価値が下がるから
修復歴のある車は、通常の車よりも価値が下がりやすいです。
どれくらい下がるかは、その車自体の価値や修復箇所にもよるので一概には言えませんが、平均で数十万円は下がると言われています。
価値が下がるということは、車を売る時に高く売りづらいということになります。世間での修復歴車のイメージが良くないため、中古車販売店は本来の価値以上にその車の査定額を下げてくるかもしれません。高年式車・過走行車の場合は、修復歴があるだけで価格が付かないことも十分にあり得ます。
以上3つが、修復歴のある車を買うのはやめたほうがいい理由です。安全面・経済面両方を見ても、修復歴のある車はデメリットが多いことがわかると思います。
修復歴ありの車をなるべく簡単に避ける方法
修復歴ありの車を購入しないための方法は、いろいろなサイトで紹介されていますが、車両を隅々までチェックしたり、試乗したりしないといけないので、正直言って面倒です。そこで、なるべく簡単に修復歴のある車を避ける方法をご紹介します。
まずは、カーセンサーやグーネットといった中古車検索サイトを活用することをおすすめします。これらのサイトには、検索項目に「修復歴なし」のチェック項目があり、そこにチェックを入れることで、自動的に修復歴車を検索対象から外してくれます。
ただし、悪質な中古車業者の中には、修復歴を隠すところもあるため、この方法でも絶対に安全とは言い切れません。そのため、ガリバーやアップルをはじめとする知名度の高い中古車販売店で購入することをおすすめします。知名度のある中古車販売店なら、修復歴を隠して車を売るようなことはありません。実際に販売店名(業者名)をGoogleで検索した時に、自社のホームページが出てこないような業者は、なるべく避けた方が無難です。
また、オークションなどの個人売買も避けるようにしてください。個人売買では、大手中古車販売店のように厳しい査定基準を設けていないので、修復歴を簡単に隠せてしまいます。もし、後から気付いても賠償されないことが多いので、個人売買での中古車購入はおすすめしません。
以上のように、①中古車検索サイトで「修復歴なし」にチェックを入れて検索②知名度の低い中古車販売店は利用しない③個人売買は利用しない、この3つさえ実践すれば、修復歴車を意図せず購入してしまう確率はグンと下がります。ぜひこの方法を活用してみてくださいね。