ランクル100維持できない？1ナンバー3ナンバーの維持費は大きく違うので要確認

トヨタの大人気車種ランクルのなかでも、とりわけ人気が高いのがランドクルーザー100シリーズです。ランクル100の特徴は、何といっても3ナンバーと1ナンバーを選ぶことができる点でしょう。

3ナンバーは3列シート8人定員のワゴンで、ガソリン車。 1ナンバーは5人定員のバンとなり、直噴ディーゼルターボです。

3ナンバーにするか1ナンバーにするか、購入時にかなり迷うところですが、実はナンバーの違いで年間の維持費が大きく変わってくるのが特徴です。では、実際に年間維持費の差額はどれほどあるのでしょうか。

ランクル100の自動車税・重量税・自賠責保険

ランクル100の年間維持費合計は、ディーゼルでも5万円超

ランクル100シリーズの2年間の維持費は、1ナンバーのディーゼル車で約10万４千円、3ナンバーのガソリン車で約24万2千円が必要です。

この金額は2年分の自動車税と、車検時に支払う重量税・自賠責保険の合計で、1ナンバーの場合は1年ごとの車検が義務付けられているので、2回分の重量税と自賠責保険の目安金額が含まれています。

なおこの年間維持費は、車が新車から数えて13年を経過していない場合の金額です。13年超となると車検時の自動車税も重量税も上がることになりますので、もう少し多めの維持費を見込んでおきましょう。

またこの年間維持費には、個人差が大きいガソリン代・駐車場代・任意保険代は入っていません。つまり、必ず必要な自動車税・重量税・自賠責保険の合計だけでも、1年間に5万円以上かかる計算です。3ナンバーに至っては、1年間の目安で12万円以上も必要です。それでは、この合計金額の内訳をざっくりと見ていきましょう。

ランクル100の自動車税

自動車税は、1ナンバーのディーゼル車で、年間1万6千円かかります。いっぽう3ナンバーのガソリン車となると、なんと年間で8万8千円もの税金がかかってきます。

3ナンバーの自動車税は高いと思われるでしょうが、自動車税の税率は車の排気量によって変わります。ランクルの排気量は4600ccもあるので、税率が非常に高い。もちろんこの自動車税8万8千円は、ランクルを所有している間は毎年かかってくる税金です。

ランクル100の自動車重量税

自動車重量税は、ランクル100の1ナンバーで、1年ごとの車検時に約1万2千円かかります。3ナンバーのガソリン車は2年に1回の車検時に2年分をまとめて払いますので、年間の金額としては約2万１千円。車検時に2回分の約4万2千円を支払います。

自動車重量税は、本来は1年ごとに課税されるものですが、新車購入時か車検時にまとめて支払います。自家用乗用車の場合、車両重量0.5トンごとに税率が変わり、ランクルは車体が重いために、重量税も高額です。

ランクル100の自賠責保険

自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている保険です。強制的に加入する保険で、保険料は車検時に支払います。1ナンバーなら毎年の車検で12か月分を支払い、費用の目安は約2万4千円。2年分にすると約4万8千円です。

3ナンバーの場合は車検が2年ごとなので、2年分の約2万6千円を支払います。自賠責については１ナンバーが高額になりますが、これは１ナンバーが商用車の扱いになっているためです。

ランクル100の車検代

さて、先ほどの合計に、車検整備代の目安金額をつけくわえてみましょう。１ナンバーは１年ごとの車検で費用はだいたい10万円が目安です。2年で2回受けますから、2年間では約20万円が維持費とは別にかかります。

3ナンバーの車検整備代は2年分で約30万円、こちらもガソリン代や駐車場代を含まない純粋な維持費だけの金額です。たとえば4年載ることを考えると、1ナンバーの車検代は約40万円、3ナンバーの車検代は約60万円になり、差がもっと大きくひろがります。

ランクル100の場合はナンバーによって、年間維持費も車検代も大きく費用が変わりますので、購入時に今後の維持費を計算して選ぶといいでしょう。