パジェロミニとジムニー買うならどっちがいい!?購入前に燃費や走行性をチェック(How about buying a Pajero Mini and Jimny?)
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三菱のパジェロミニとスズキのジムニーどちらを購入すればいいか迷っている人が多いようなので、それぞれの魅力についてまとめてみました。
この記事を読んでいただくことで、どっちを購入すればいいかわかります。ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事の目次
パジェロミニとジムニーの特徴
まずは、パジェロミニとジムニーそれぞれの特徴についてお伝えします。
パジェロミニの特徴
三菱の本格系オフロード車がパジェロミニです。パジェロミニは同社のオフロード車であるパジェロの弟分でもあります。その為、パジェロ譲りラダーフレームにモノコックボディを溶接したシャーシを採用し、強固なボディを有しています。
また、サスペンションも悪路を走破できるよう工夫がされているのも特徴的です。タイヤサイズも、他の軽自動車と比較して175/80R15と大口径タイヤが装着され、悪路での走破性を重視しています。
パジェロミニはグレード体系によって、FR駆動方式と4WD駆動方式の2種類が設定されています。この駆動方式によって、エンジンもNAか過給エンジンにわかれます。過給モデルは4WDのみとなっており、出力が高い分、駆動方式もリニアに伝えれる4WDとなっています。
ジムニーの特徴
次に、スズキのジムニーですが、パジェロミニとは異なり、ラダーフレームを採用しています。ラダーフレームはボディとフレームを別としており、はしご状のフレームの上にボディを乗せており、強度に優れています。
ただし、モノコックボディとは異なり振動面や重量面では不利である点もあります。ですが、悪路での走破性を重視した際には、ラダーフレームの強度は優れた点でもあります。
さらに、ジムニーはパジェロミニと同様に175/80R16と大口径タイヤを装着しており、走破性を重視しています。くわえてパジェロミニとは異なり、全グレード4WDの設定しかなく、あくまでも悪路でのスタビリティを重視しています。
パジェロミニとジムニーの燃費
続いて、パジェロミニとジムニーの燃費についてまとめてみました。
パジェロミニの燃費
パジェロミニのカタログ燃費(10・15モード)は、FR車が14.4km/L~18.2km/L、4WD車が13.6km/L~16.4km/Lとなっています。実燃費は高速道路を走行したケースだと15.1km/L、街乗りだと13.5km/Lでした。ただし、渋滞などに巻き込まれると、8km/L前後まで落ちる場合があります。1年間にかかかるガソリン代を、走行距離1万キロ・燃費13.5km/L・リッター135円として計算したところ、年間103,846円かかることになります。
やはり実燃費はカタログ燃費を下回ってしまいますね。ですが、4WD車に関しては、高速道路での燃費が伸びる場合がもあり、運転の仕方によってはカタログ燃費を上回ることもあるそうです。オンロードでの燃費は軽の四駆にしてはなかなかの性能を持っています。
ただそれでも、最近の軽自動車の燃費に比べるとかなり悪いです。新型ワゴンRの実燃費が20km/L前後と言われているので、それを考えると近年の低燃費志向からは完全は外れています。
ジムニーの燃費
ジムニーのカタログ燃費(10・15モード)はFR車が14.8km/L~16.4km/L、4WD車が13.2km/L~16.4km/Lとなっています。カタログ燃費だけを見ると、パジェロミニとそれほど差がないように思えます。
しかし、実燃費を計測したところ、高速道路だと9.5km/L、街中メインだと9.0km/Lでした。高速・街乗りどちらも10km/Lを切ってしまいました。年間のガソリン代は150,000円となり、パジェロミニよりも5万円近く高くなります。「カタログ燃費ってデタラメじゃないの?」と思うくらい燃費が悪いですね。どれだけエコ運転を心がけても、実燃費は11km/L~12km/Lくらいまでしか伸びないでしょう。
ジムニーは街乗りに使うことも可能ですが、オンロードでの走行には不向きです。
特に古い年式の車両だと劣化が進んでいるため、燃費はさらに落ちる可能性があります。オフロードでの走破性は抜群ですが、燃費や経済性に関しては目をつぶるしかなさそうですね。
パジェロミニとジムニーの価格
次に、パジェロミニとジムニーの車両価格を比較してみました。
パジェロミニの価格
パジェロミニは2013年に生産が終了したため、現在は中古車でしか手に入りません。中古車価格相場は、FR車で32.4万円、4WD車で63.5万円となっています。
中には100万円以上する車両も見かけますが、その大半が2011年以降に登場したモデルで、なおかつ走行距離5万キロ以内の車両となっています。他の中古車同様、年式が新しくて走行距離の少ない車両ほど、中古車価格は高くなる傾向にあります。
パジェロミニの中古車を選ぶ際の注意点ですが、年式の新しいモデルを選んだ方がよいです。先述の通り価格は高くなってしまうものの、故障を気にせず乗ることができるからです。
特にパジェロミニのような四駆は、前のオーナーによって無茶な乗り方をされている可能性があり、年式が古いほど劣化や錆が目立ちます。いくら価格が安いからといって、年式の古い車両を購入してしまうと、すぐに故障する可能性も否めません。
パジェロミニは、2008年9月にマイナーチェンジが実施され、フロント周り・リア周り・エンジン・インテリアなどが大きく変更されました。ですので、2008年9月以降に登場した車両だと、比較的状態の良い中古車が数多く出回っています。
価格だけにとらわれず、年式・走行距離・車両状態などを総合的に判断して、選ぶことが大切です。
ジムニーの価格
ジムニーには現在も生産中の車種なので、新車・中古車どちらも市場に出回っています。新車は4WD車のみとなりますが、1,296,000円~1,625,400円で販売されています。
一方中古車価格相場は、FR車が31.7万円、4WD車が155万円です。FR車はジムニーL・ジムニーJ2の2モデルのみ。この2つのモデルは、ジムニーの魅力を全く感じない不人気モデルなので、かなり安いです。ただ、ジムニー本来の走りを堪能したいなら、FR車の購入はオススメできません。
注目すべきは4WD車の「155万円」という数字です。40年以上前に出た車両も混在している中古車市場において、相場が155万円というのはかなり高いです。ジムニーの人気の高さが伺えると思います。
中古車価格を車両ごとに詳しく見てみると、1971年式のジムニーLJ10型が120万円。走行距離32万キロのジムニー660HCが130万円・・・など低年式車であっても驚きの高額さです。
パジェロミニように「年式が古くて走行距離が多いほど価格が安くなる」という中古車特有の定義は、ジムニーには当てはまりません。
ただ、ジムニーの中古車は劣化が激しい傾向にあるので、低年式車・過走行車の購入はあまりオススメできません。もしジムニーを中古車で手に入れたいと思っている方は、2004年式のJB23-5型以降のモデルを選ぶようにしましょう。2004年のマイナーチェンジの際に、トランスミッションが大幅に解消され、安全性が増したからです。ですので、2004年式以降の車両なら比較的状態が良く、故障する確率もぐんと低くなります。
また、走行距離は7万~8万キロまでなら大丈夫です。通常の車種だと5万キロ以内の車両を選んだ方が無難なのですが、ジムニーは壊れにくいので、5万キロを超えても問題なく乗ることができます。10万キロを超える過走行車であっても、故障なく乗れる車はたくさんあります。
もし中古車選びに自信が無いなら新車を購入しましょう。ジムニーの新車値引き額はかなり低いものの、買取価格は高くなる傾向にあります。乗り倒したとしても、他の軽自動車に比べると圧倒的に高く売りやすいです。
パジェロミニとジムニーの走行性能
最後に、パジェロミニとジムニーの走行性能について詳しく見ていきたいと思います。
パジェロミニの走行性能
パジェロミニは、オフロードで優れた走行性能を発揮します。ただし、ジムニーに比べると、足回りは乗り心地や快適性を追求したつくりになっています。そのため、女性でも難なく乗りこなせる車に仕上がっており、街中でも快適な運転を楽しめます。まさに「オフロード・オンロードの中間に位置する車」といった感じです。
悪路での走行性能もなかなかのもので、運転席横にある「2WD/4WD切り替えスイッチ」を「4WD」にセッティングすることで、雪の積もった悪路でも難なく走破してくれます。
本格的なオフロード走行となるとさすがにジムニーにはかないませんが、走破性と快適性のバランスは見事なものです。特に高速道路、街乗りにおける乗り心地の良さは、軽クロカン・SUVの中ではかなり優秀な部類と言えるでしょう。
ジムニーの走行性能
ジムニーの悪路走破性に優る軽クロカン・SUVは存在しません。それほど、ジムニーのオフロードでの走行性能は優れています。正直、パジェロミニでは歯が立たないと言っても過言ではありません。
またジムニーには、耐久性が非常に優れているラダーフレームが採用されているため、岩がゴツゴツしている悪路だって難なく走破できますし、ボディも歪みません。これほど耐久性に優れたラダーフレームを搭載した軽クロカン・SUVは、ジムニーに以外にありません。
しかし、この悪路走破性と引き換えに、乗り心地の良さが犠牲になっていまいました。特に高速道路では、80km/hを超えたあたりから騒音と揺れがひどくなります。パジェロミニの快適さと比べるとかわいそうになるくらいです。
ジムニーに乗り心地や静粛性を求めるのは酷です。その乗り心地を犠牲にするほどの素晴らしい悪路走破性が、ジムニーの最大のメリットと言えるのですから。
パジェロミニとジムニーどっちを買えばいいの?
このようにどちらも悪路での走破性を重視したオフロード車となっており、ボディ形状もどちらも3ドアで、利便性は他車と比較すると見劣りしてしまいます。ですが、悪路での走破を重点に考えた場合、どちらも悪路でのスタビリティに優れた車となっています。
しかし、パジェロミニは現在、新車で販売されていないため、購入する場合は中古車でしか買うことが出来ません。また、パジェロミニはグレードによっては4WD駆動方式ではないものもありますので、悪路での走破性を重視する場合には、必ず購入時にチェックが必要です。
対してジムニーは、現在も新車で販売されているので、故障のリスクなどが心配な場合はジムニーがおすすめです。パジェロミニはパジェロの弟分ということもあり、デザイン性やFR駆動方式の車両が欲しい場合は、パジェロミニがお勧めです。
そもそも、オフロード走行に特化したジムニーとオフロード・オンロード両方での使い勝手を目的としたパジェロミニでは、ターゲットとなるユーザーが全く異なります。「ジムニーとハスラーどっちが優れているのか?」ではなく、「どちらが自分のライフスタイルに合っているのか?」を考えるほうが絶対にいいです。
たとえば、普段は街乗りがメインでオフロード走行をごく稀にしかしない人がジムニーを購入したら…快適性や経済性の悪さにストレスで「失敗した!」となってしまうでしょう。
逆にオフロード走行用の車をセカンドカーとして購入したい場合に、パジェロミニを選んでしまうと、満足できない可能性が高いです。オフロード走行性能や耐久性では、パジェロミニはジムニーに敵いません。ヘビーユーザーなら尚更不満が溜まってしまいます。
ですので、どのような目的で使いたいのかをよく考えて選ぶことが大切です。乗り心地や燃費は二の次で、とにかくオフロード走行を楽しみたい人はジムニー、SUVが欲しいけど運転が苦手な人や街乗りとアウトドア両方を楽しみたい人は、パジェロミニが向いていると言えるのではないでしょうか?
周りの情報に流されず、今回ご紹介した両車の特徴や性能をしっかりと吟味した上で購入しましょう。